~ ご挨拶 ~
はじめまして。西尾です。
私には作りたいギターの理想があり、その高みを目指し、自分が納得のいく素晴らしい木材を探し集め、作っては壊すを繰り返し 研究と試行錯誤を重ねてきました。
その中で私のギターが出来上がりました。(と言いながら、今現在も満足することなく更なる高みを目指しております。ゴールはありません。)
材料と音、そして製法の関係性は非常に重要です。
私のギターの材料と製法とに、試行錯誤のすえに導き出した答えやこだわりが全てつまっています。
これまで狭い範囲での受注生産でしたので、今回このような機会をもうけてもらいとても胸が高鳴っています。
私のギターが日本国内外 多くの方に知っていただき、お手に取っていただき、気に入っていただき、弾いていただけて喜んでいただけましたら、こんなにも嬉しく幸せなことはありません。
私は自分が納得いかないもの、気に入らないものは世に出しません。
どうぞよろしくお願いします。
西尾 守
~ 私の目指すギター ~
私には目指す音があります。それは バッハやヘンデルの時代の音 です。
バロックと呼ばれるこの時代に多くの著名な作曲家が誕生し、感情表現やドラマティックな表情を持つ新しい音楽が生み出されました。
現代で使われている楽器の原型が多く作られたのもこの時代で、ヴァイオリンやヴィオラなどはすでに16世紀には出来ていましたが、この時代に性能が上がり、それにともない 弦楽器や鍵盤楽器のための音楽が盛んに作られました。
音楽が非常に豊かになった時代です。
300年400年の時を経てもそれは決して色褪せません。
私はその時代の『音』を目指し、その『音』を作るという想いで製作をしています。
私が材料(古木)に強いこだわりを持つのもそのためです。
経年や気候など自然が木材にもたらした恩恵。
どのような技術でも成すことができない安定性をもたらしてくれるとともに、それらが素晴らしい『音』を生みだします。
その時代の木材が、その時代の音を奏でるのだと思っています。
お手に取ってくださった方、聴く方に、その『音』と豊かな心をお届けしたいです。
(ギター製作中の写真ではありません)