弊社の道具マニアが所有する数ある道具の中で、一二を争う貴重な名品鉋: 初代 千代鶴貞秀 『淡路の夕凪』『瀬戸の小波』です。
堀台も素晴らしい職人さんの手によって、素晴らしい木材で作られた逸品です。
良いものは、加工の仕上がりも、道具自体の持ちも全く違います。
愛用歴は40年以上。「つやが全く違う。別格やな」と、と大切に大切に愛用しております。
上記でご紹介した初代 貞秀の3台の堀台は刃に合うように作られており、刃と堀台、両方があって一つの完成された道具となります。どの道具も大事なものですが、そういった意味でこちらは替えがきかないものであり、絶対的なものでもあります。
鉋は使い続けると堀台が割れてしまったり、刃の周りの口の部分が破損してきます。
こちらは木の安定性が抜群に優れているため、割れてしまうようなことはなかなかないのだそうですが、刃の伸縮にはどうしても逆らえません。それを防ぐために、割止めというものをしています。(通常、割止めをしても木が耐えられないことが多く、割止めをするよりも、割れたら変える のほうがいいそうです)
口部分は破損したら修繕を。
家でも道具でも、本当に良い木で作られたものは何十年後の姿が全く違うのだなぁと驚かされます。
そして道具を大切にする大工の心もまた 素晴らしいな、美しいなと感銘を受けます。
長さ450㎜ほどの 手のひらにすっぽりおさまるとてもかわいらしい小さな小さなミニ鉋です。
右上に写っている通常の大きさの鉋 (1枚目)と比べていただくと、可愛らしいサイズ感がお分かりいただけると思います。
細やかな作業に使用されます。
ミニ鉋たちが収まっている木箱(これまた可愛らしい…)は大工の手作りで、ほぞ組で作られています。
内丸鉋、外丸鉋。 他にも反、内反、四方反など、様々な種類があります。
作業する箇所の形状にあった鉋を選びます。
場合によっては、例えば ”加工する丸柱の丸みに合わせて 既存の鉋台の下端の丸みを削ってしまう” など、それ専用の道具づくり加工からスタートすることもあります。
刃先が台下端の側面角と揃っており、通常の鉋では削れない入隅まで削ることができます。