【 伝統建築 大工の技術/端喰、他 】

『 端喰(はしばみ)』

 

木口を隠すため、または矧(は)ぎ合わせた板の離れることを防ぐために、木口に取り付けた狭い木のこと。

弊社ではイラストの端喰を作ることが多いのですが、[写真 A-1,2]は設計士さんの指示によりあえて継ぎ目(木口)が見える仕様になっています(凸凹が見える面は壁側)。

端喰自体は特別な技術を要するものではありませんが、こちらは厚さ12ミリという薄さ、そして素材が柔らかい桐であるという点で、非常に繊細で難しい作業でした。

 


『 その他 マニアック編 』

 

完成品からは分かりにくいですが、実は難しい技法が用いられていることがございます。

 

 竹と竹との出会いは、

 背割れを深く突かず、

 木口にアンコ(詰め物)を入れて、

 金物で引っ張る。

 

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